「この見積書、社外秘だからパスワードかけて送って」 上司にそう言われたとき、「専用ソフトがないとできません」と答えていませんか?
実は、あなたの手元にあるMacの標準アプリやMicrosoft Wordだけで、今すぐ無料で強固なパスワードを設定できます。 この記事では、Mac、Windows(Office)、そしてスマホでPDFに鍵をかける具体的な手順を網羅しました。
1. Macの場合(標準アプリ「プレビュー」)
Macユーザーなら、追加ソフトは一切不要です。標準のプレビューが最強です。
手順
- パスワードをかけたいPDFをプレビュー.appで開きます。
- メニューバーの「ファイル」> **「書き出す...」**をクリックします。
- ※「PDFとして保存」ではありません。
- 保存画面の下部にある**「暗号化」**のチェックボックスをオンにします。
- パスワード入力欄が出るので、設定したいパスワードを2回入力します。
- 「保存」をクリックします。
これだけで、次回開くときにパスワード入力を求められるようになります。
2. Windowsの場合(Word / Excel)
PDFを作成する元のファイルがOfficeソフトなら、保存するタイミングで設定するのが一番スムーズです。
手順
- WordやExcelでファイルを作成し、「ファイル」> **「名前を付けて保存」**を選びます。
- ファイルの種類プルダウンから**「PDF (*.pdf)」**を選びます。
- 保存ボタンの近くにある**「オプション」**ボタンをクリックします。
- オプション画面の一番下、**「ドキュメントをパスワードで暗号化する」**にチェックを入れて「OK」を押します。
- パスワードを2回入力して「OK」を押し、最後に「保存」をクリックします。
※すでにPDFになってしまったファイルに後からパスワードをかけたい場合は、「CubePDF Utility(無料)」などのフリーソフトを使うのが一般的です。
3. スマホの場合(iPhone / Android)
出先で急に対応が必要な場合、無料のオンラインツールが便利です。
手順(おすすめ:iLovePDF)
- ブラウザで「iLovePDF PDF保護」のページにアクセスします。
- 「PDFファイルを選択」をタップして、スマホ内のファイルを選びます。
- 設定したいパスワードを入力します。
- 「PDFを保護」ボタンをタップします。
- 処理が終わったらダウンロードして完了です。
⚠️注意点: ファイルをサーバーにアップロードするため、極めて機密性の高い書類(未公開の契約書など)には使わないでください。
4. 有料ソフト(Acrobat Pro)でできること
無料ツールでは「閲覧パスワード(開くための鍵)」しかかけられないことが多いですが、有料のAdobe Acrobat Proを使うと、より高度な制御が可能です。
- 印刷禁止: 画面では見れるが、印刷はできないようにする。
- コピー禁止: テキストの選択やコピーを禁止する。
- 変更禁止: ページの削除や追加を禁止する。
「見せたいけど、持ち出されたくない」という場合は、有料ソフトの導入を検討してください。
5. もしパスワードを忘れたら?
残念ながら、PDFのパスワード保護は非常に強固です。 開発元のAdobe社であっても、パスワードの解除はしてくれません。裏口(バックドア)が存在しないからこそ、セキュリティとして信頼できるのです。
「pass01」のような単純なものではなく、かつ自分が絶対に忘れない(またはパスワード管理ソフトに記録した)パスワードを設定するようにしましょう。